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随想 「心・身・息一如」   2003年  7月


2003-7-5 北枕の秘密

 お金の掛からぬ健康法その8「寝ているだけで歪みが取れる安眠法」を追加した。「お休みのとき枕の位置を変えるだけで安眠できますよ、おまけに歪みが取れますよといったら信じてもらえるだろうか?ただ単に枕の位置を北にするだけで本当に歪みが取れるのだ。北枕がいいというのは地球の磁場と人間の磁場が一致するからだと考えている。方位と歪みが関係している。仰向けになったときは北枕がよくてほかの方角はみんな歪みが出る。

 バンザイ検査がお出来になる方は北枕で寝てすぐ検査をして、それから10回くらいゆっくり呼吸を繰り返しまた検査をしてください。そうすれば違いが即座にわかります。」と書いたのだが、南枕のときと北枕のときを単純に比較すれば結果はすぐに出る。深呼吸をしなくとも即座に結果は出る。それで下記のように書き換えた。

 「バンザイ検査がお出来になる方はまず南枕で寝て検査をしてみてください。それから北枕で検査をして比較してください。違いが即座にわかります。筆者の場合、床方向に対して南枕だと左右差が5センチも出る。何人か試してみると筆者だけでなくこのくらいの差は誰でも出るようである。北枕で検査をして左右差がなおもある場合は、ゆっくり呼吸(お金の掛からぬ健康法その1)をしてお休みになることをおすすめ致します。」この場合は大分カラダが固くなっており歪みがひどくなっている。

 うつ伏せのときは北枕でなく南枕がいい。仰向けのときとうつ伏せのときでは磁場が変わるというか流れが逆ということであろう。筆者は通常ほとんど仰向けで寝ている。ところがカラダの右なり左なりを下にして休まれる方が割と多いのだ。この場合はどうなるのか。筆者の実験では北枕だと右が下で顔は西を向く。これだとお釈迦様が亡くなられたときの姿勢と同じになる。逆に南枕の場合は左を下にするといい。疲れた側・悪い側面を庇っていつも右か左か下にして寝ている。それが癖になっているので下になっている側が固くなると考えてきた。これに方位が絡んでいるとは考えもしなかった。

 立ったときはどうか?南向きが一番いい。ついで西・北・東の順になった。座位も同じだ。ところが自宅ではPC・TVともに東に置いてある。家にいるときはいつも歪みの出やすい方角になっていた。寝ているときも立っているときも、一番落ち着く方角があるのだ。

 あるお寺さんで掲示された新聞に仏壇は南側が一番で次いで西側に置くのがよい。それはお釈迦様や阿弥陀様は南の方にいらっしゃるカラダと書いてあった。人がリラックスする方角になっている。またまた古人の感覚・智慧にビックリである。
 長唄のお師匠Gさんにお話したら南を向いたとき一番いい声が出ると読んだことがあるという。わかる人にはわかるんだ。こういう人は一々バンザイしなくともわかるのだ。


2003-7-12 女性達よ、ハイヒールは履くなかれ

 174cm細身・長身の20代の女性、1月くらい前から肩こりと頭痛がひどいとみえた。見ると高いヒールの靴だ。お年が若いだけに技の効きがいい。終わるとスッキリとした顔になる。そこでハイヒールの害をひとくさり。174cmもあるのに、やはりヒールの高い靴を履きたいらしい。

 パリは、犬の糞がやたらに多いと聞いた。その昔は馬糞だ。貴族や裕福な人は馬車を使った。馬車から降りて歩くとき馬糞を踏んづけても足が汚れないよう発明されたのがハイヒールだとか。

 5/23「ハイヒールはアキレス腱を縮め前面を伸ばして、常時バランスを崩して歩くことになる。」と書いた。山登りでは登りより下りが疲れるという。ハイヒールはわざわざ疲れやすい姿勢にしていることだ。競馬馬は足首が引き締まりアキレス腱が細いほうがよく走る。ハイヒールはアキレス腱を太くし弱くする。そして間違いなく姿勢は悪くなる。脚の前後の筋肉バランスが崩れると血液・リンパの流れに影響するし神経伝達も狂ってくる。経絡でいえば胆・胃・脾・肝・腎・膀胱の各経絡のバランスおかしくなってくる。

 ハイヒールとは逆に踵部をわざわざ低くした健康サンダルがある。これはアキレス腱が伸びるし健康グッズのなかでは優れものかもしれない。その点下駄はいい。草履や下駄・草鞋は履き物としてすぐれている。鼻緒があると腰がまとまる。

 仰向けで寝て頂くと足裏の面が床に対して30度くらいに伸びている方がいる。多分ハイヒールの履きすぎで、足の前面伸びすぎとアキレス腱が縮まってそうなるのだろう。ハイヒールを履かない人でもせっかちで前重心の方はそうなると考えている。それとあまり歩かない方も、足の力が無くなってくるとやはり前面がだらん力なく伸びている。仰向けのとき、足裏の面は床面に対して90度が基準である。立ったときは180度、地面に対して平行である。中心軸が足裏の面に対して垂直、これが一番楽に立てるポジションであり、体感でもわかりやすい。それをわざわざ地面に対しして角度の出る履き物にすることはない。極めて当たり前のことである。女性達よ、ハイヒールを履くなかれ。


2003-7-19 身体の規矩

 規矩、辞書を引くと、のり・きまり・物差しとある。ここではカラダの基準というような意味で使う。小笠原流礼法の「歩き」をやっているときだ。後足の踵に実に不思議な感触を覚えた。快適な緊張感というか、踵の全細胞がスッキリ目覚めたとでもいいたいほどだった。身体の規矩というのはこんな感触なのかと思ったのだが、残念ながらその後再現を見ない。

 「大橋さんもDさんも胸を突き上げている。最近ここ1〜2ヶ月で浮き身のことがよくわかるようになった。上半身が天上から吊り下ろされている感じだ。」「臀頭」を教えてもらったエラスタルトの先生はいう。下半身はどういう感じなんですか?と聞いたら浮いている感じだという。「今日はいいね。胸が上がっている」「今日は胸が落ちていますよ」いっていただけるのはありがたいことだ。筆者くらいの年齢になると直接いってくれる人がいなくなってくる。

 小笠原流礼法では「よくなりましたね。胸が落ちましたよ」といわれる。表現は両者全然逆のいいかたをされる。見るポイントが違うのだ。胸が上がっているといわれたときは胸の中央、ツボでいうと壇中あたりだろうか。この辺が真っ直ぐになっていて丁度釣りのときに使うウキみたいな感じがする。そういうときは胸の両サイドというか肩と乳首の間が落ちており、肩の力が抜けている。この感触が常時キープ出来るようになりたいと思っている。エラスタルトの先生は胸部中央を見ているし、礼法の先生は胸部両サイドを見ている。

 感覚がシャープになってくると今まで気が付かなかったことが体感として納得できるようになる。中心軸が出来てくると左右の対称性が生まれる、中心軸はカラダの基準ースケールである。人という字を見てください。二本足で立ち中心軸が真ん中に出来ている。

 「臀頭」臀部と頭部を対立させること、この臀部とはどの部分を指すか?とDさんに問うたら尾てい骨の先端という答えが返ってきた。この答えはいい。「臀頭」を決めやすい。「臀頭」が決まれば左右対称性も整う。{北枕の秘密」で方位によって人カラダは歪みを生ずると書いた。「臀頭」を心掛けていると方位の影響は受けずに済むのが人間である。方位のみでなく他のストレスの影響も受けにくくなる。

 「臀頭」を意識を以て身につける、そして意識しなくとも出来ている、それも絶妙のバランスで。そこに浮き身が生まれてくるのであろう。


2003-7-21 ストレスというのは、ゆがみ・ひずみのことである

 ストレスということばがある。カナダのハンス・セリエ博士によって広まった。諸病の原因はすべてストレスから来るというように使われる。カラダの歪みがいろんな障害を引き起こす、したがって歪みを直せばいいとする民間治療のグループがある。片やストレスとカタカナでいい、もう一方は歪みと漢字で表現する。

 ストレスというのは本来、生物が外的あるいは内的な刺激に適応していく過程をいう。例えばボールに圧力がかかって歪んだような状態 のことをいうんだと大分前に聞いた。ストレスを説明するとき一番最初に出てくる文言である。ゴムボールに圧を掛ければ凹むし、凹んだ分他の部分が膨らみ、特に弱いところがあればそこが出っぱる。このひずみをストレスという。ひずみとゆがみを漢字で書くとどっちも歪みと全くおなじになるし、カタカナで書こうと漢字で書こうとストレスと歪みは同義なのである。

 ところが病院でも治療院でも、痛みとかコリとか体が疲れやすい・いつも何かにおびえている・無気力・夜眠れないといった症状を対象としている。そこにはカラダのひずみは、ほとんど無視されている。整形外科があるが対象としているの極々狭い範囲だ。全ての病気はカラダの歪みとつながっているとは考えられていない。ボールの例えがどこかへ飛んでしまっている。つながっているというよりも、歪みは病気そのものあるいはその表現と考えた方が合っている。

 筆者は人のカラダをみるようになって、歪みを直すとさまざまな症状が消えていくことを何度となく体験している。カラダの痛みやコリだけでなくこころの面も変わっていく。カラダが変わればこころも変わる、当然のことと思っている。それは呼吸が常に直接間接に絡んでいる。

 心身一如ということばがある。こころとカラダは一つになっている。筆者はそれに呼吸を加えている。こころとカラダと呼吸は一つである。一つのものの表現である。見えないこころと見ることの出来るカラダと感じることの出来る呼吸である。ストレスはこころ・カラダ・呼吸に影響を与える。こころの状況・呼吸の変化はカラダに表現される。カラダはこころと呼吸の表現体であり、ストレスの度合いをも現している。

 何年前か「シンメトリーな男」という本がよく売れベストテン入りした。最近文庫本になっている。シンメトリー(左右対称性)な男性はよくもてて早く童貞を失う。シンメトリーであることは先天的・後天的にも健全な証拠であり、その遺伝子をもらって健全な子孫を残したいという女性の潜在的願望がなせることだという。男性も同じで、女性のおっぱいをさわりたがるのもシンメトリーを無意識のうちに確認しているのだとか。動物行動学の立場から書かれたマジメな本である。シンメトリーということばがもっと普及していい。ストレスということばなみに普及していい。


2003-7-25 お尻の筋肉が落ちると大変ですよ

 「最近はめっきりカラダが弱くなりました」という30代女性、カラダを見ると大変気になる箇所がある。

 1 お尻の筋肉が落ちている。
 2 ひどく右にひん曲がっている椎骨がある。
 3 右肩胛骨が出っ張っている。
 4 股間節の動きが変。

 普段あまり歩かないでいるとお尻の筋肉が落ちてくる。お尻の筋肉はカラダの筋肉の中で一番大きな筋肉である。この筋肉で上半身を支え重力と対抗している。したがってお尻の筋肉が落ちてくるとまともに立てなくなってくる、どうしてもカラダが歪んでくる、深い呼吸が出来なくなる、カラダが疲れやすくなる、いつも眠りが足りない、やる気が出てこない等の状態におちいる。どこか内臓等の病気かと不安になってお医者さんにいっても、全然悪くないですよといわれる決まっている。

 「ストレスはひずみ・ゆがみである。歪みは病気そのものあるいはその表現と考えた方が合っている。」と書いた。この考え方は一般に認められてはいない。しかしこの考え方に立つと、いろいろ打つ手立てが出てくる。

 前に拒食症の大学生の話を書いた。お尻がペソッとして筋肉が落っこちている。このときはスクワットを毎日やらせ10回の治療で回復した。下半身の筋肉をつけるにはこれがいい。その人に合った呼吸でやればバランスもよくなってくる。回数は少なくても毎日やりさえすれば確実に筋肉は付いてくるものである。いくら栄養分のある食事をとろうと、薬を飲もうと、あるいは心療内科へ行こうと治らないだろう。原因はお尻の筋肉の減少にあるのだから。

 お尻の筋肉が減っていくと、カラダのひずみが加速する。でもそれはゆっくりであるから気がつく人はほとんどいない。スクワットとそれにウオーキングがおすすめである。

 最近、知られ始めた慢性疲労症候群という病気がある。普通の健康診断では悪いところが出てこない。原因がわからず職場や家庭で怠け病と疑われる。慢性疲労症候群は、慢性疲労で重症、長期にわたって健全な社会生活が送れない病症をいうのだそうだ。まともに動けないほどの全身倦怠感・脱力感、頭痛や微熱・うつを伴っている。

 この原因はストレス−ひずみ・ゆがみであり、その内の何割かはお尻の筋肉の減少によるといったら、大学の先生方にぶん殴られるかもしれない。いろいろ研究されているらしいが、感染症説・中枢神経疾患説・免疫異常説・代謝異常説と、ひずみ・ゆがみとかお尻の筋肉は全く出てこない。



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