普通、足裏のことなんか忘れている。でも、立つこと・歩くことに関心を持っていると足裏に意識がいくようになる。そうすると次第に敏感になりいろんな情報が送られてくる。
学問的には先に紹介した平澤弥一郎博士が研究されている。博士はピドスコープ(接地足底投影装置)を開発された。この装置の上でいろんな姿勢をとり、その時に接着している足の裏の形を正確に撮影しそれを解析する。「接地足せき面積と直立姿勢の安定性について」によって1960年、彼は医学博士となった。スタシオロジー(身体静止学)を提唱。
野口晴哉も足の裏のことを実によく研究している。「整体入門」でその事を書いている。筑摩書房で「風邪の効用」と共に文庫本となった。
彼も重心の偏りを調べるために体量配分計を作った。これによって12に分類した体癖が数字で測定出きると書いている。分厚い体癖の本があるがいまだ手が出ず読んでいない。
平澤博士の著書「足の裏は語る」で面白い話が紹介されている。戦前、軍隊に入った時、一番最初にムスコとタマを左足にもっていけという教育があった。それは野戦病院に担ぎ込まれた負傷兵について調べたことがあった。その結果はズボンの左側にあった者は助かることが多く、右側にあった者は死んでいく傾向があったという。
ムスコとタマの位置に興味と関心を持ち始めたのは車の水洗いからである。丁寧にしかも注意深く洗っていても体に水がかかってしまう。また急ぎながら無造作に洗っていても、さほどかからないことがある。いったいこれはなんだろうかと考えたのが始まり。
それはその時のムスコとタマの位置に関係があった。真ん中・右側・左側と試してみて左側が一番水がかからない。左側にあると動作が安定し気持ちが落ち着く。どうも落ち着かず怒りっぽいとき、極めて情緒不安定の時、物忘れがひどいとき、やたらに人の悪口を叩くときなどは左側になく、車の横転事故を起こしたときも左側になかった。
その後、いろんな角度から調査実験の結果、左足と右足にははっきりとした役割分担があり、そのことがムスコとタマが左側の位置に定まることと密接に関係している。
両足をきちんと揃えて立ったとき足裏の面積は左足の法が右足よりも大きい。この差異は左足は全身を絶えず安定させるための支持役であり、右足は歩く際のスピードのコントロールしている。動作をする場合に右足をより機敏にかつ自由に動かすためには、左足はよりしっかりと大地を踏まえていなければならない。これらの動作の繰り返しの中でムスコとタマは自然に左足の側によっていくのである。その後この「定位置」についてスポーツのトップクラス2千人以上を調べそのほとんどが定位置は左側であることを確認した。
でもこれだけだと負傷者が助かることに対して説明不足である。タマタマとムスコを左に置いた方が体のバランスが整いやすく、整っている方が生命力が強くなるからだと考える。
昔、「夕涼みよくぞ男に生まれける」という川柳があった。水着のような服装で街中をかっ歩する女性を見て、「熱帯日よくぞ女に生まれける」と言いかえた方がいいと思った。
「鎖骨は水平になる」を書いて以来、鎖骨を見る癖がついている。水着のような服装は鎖骨の観察にはまことに都合がいい。肩胛骨もよく観察できる。先日も電車で前に吊革を持って立った女性がそうだった。つい鎖骨に目がいった。その女性は胸の谷間を見られていると思ったらしくブラをもぞもぞ引き上げ始めたので慌てて目を反らした。
カゴメの車内広告のポスターに目に留まった。若い男性の裸の写真である。鎖骨が斜めではあるが見事に一直線である。前の席に座った男性もそんな風に見えた。他にも若い女性で鎖骨が水平と思われる女性を何人か見かけている。素直に育った若い方には鎖骨が水平の方が割といるのかも知れない。鎖骨が水平な女性に出会ってびっくりし、その時は千人に1人くらいいるのかなと、思ったが100人〜200人に1人はいそうな感じだ。
水泳の北島康介選手の写真で鎖骨が水平に写っているのがあったがTVでは水平に見えない。見る角度、その人の体調でも違ってくるのだろう。
ヒトの祖先はエラ呼吸から肺呼吸に切り替わったときから、呼吸は筋肉と骨格という運動系の領分になっている。鎖骨のあたりは肺の最上部になる。多くの方は鎖骨の両端が挙がっている。それは肩が挙がっていることであり、その分呼吸が浅くなる。後ろから見ると肩が水平で首の部分が見えないような人も見掛けることがある。
ムリに鎖骨の両端を下げてもすぐまた戻ってしまう。カラダが真っ直ぐになることが鎖骨が水平になる前提と思っている。そして肩の力が抜けて自然に下に降りてくれば胸は横に拡がる。胸が開くようになってくる。胸を張る・拡げるではなく、胸が拡がるである。
もう1つ、頸椎と胸椎のつながりがある。筆者は頸椎の一番下の7番と胸椎の1番がくっついて狭い。多分PCを毎日いじっているせいだろう。そのためか背中の上部が丸くなり顎が前に出て、その分年寄り臭い猫背に見えていやになってくる。
筆者の腰は反りが大きくその左右差もある。それが疲れが溜まるとにぶくなり腰の反り感が消えてくる。当然、感度がにぶくなると姿勢が悪くなってくる。足の裏は立つための第1センサーである。頭部は第2センサー、腰は第3センサーとなるらしい。
1時間は歩けても1時間立つことは難しいと何かで読んだ。確かに何もしないで1時間ただ立つなんてできそうもない。立禅では1時間でもそれ以上でも立ち続けられるようになる。考えてみると大変な修行方法である。
筆者は7月の中頃から右腕の外側、肘から手首にかけて紅斑?が出て痒い。3年くらい前にも出来た。ポリポリ掻いていると皮膚が破けて血も出てかさぶたが出来た。温度の低いところでは消えている。暑いところに出るとまた出てくる。あせものか?アトピー?黴?金属アレルギー?か、わからないがとにかく痒い。
薬剤師のDさんからもらった薬をつけてみる。効いているような感じだがよくわからない。涼しくなったからそのせいかもしれない。今はほぼ赤い斑は消えている。
以下はボデイトークの会報からの紹介である。「どうして汗をかくとかゆくなるのか、理屈は簡単です。私たちは体内に生じた異物や老廃物は尿や便、そして汗や呼気で体外に排泄しています。その働きでたえず体を掃除しているのです。その意味で、汗をかくことはとても大切ですが、せっかく外へ出た汗が再び体内に戻ってくることがあります。例えば外で大汗をかいてきて、クーラーのよく効いた部屋に飛び込んだ場合です。涼しく冷たい空気に思わず気持ちがよくなるのですが、しばらくすると体が固く,痛く感じられてきます。外へ出た汗が再び皮膚の内部に戻ってきたのです。すると汗の成分は異物や老廃物ですから、いわば毒です。
それで体は毒から身を守るために炎症を起こすのです。炎症は熱を持ちますからかゆいのです。この現象を私は『汗の出戻り』と呼んでいます。『汗の出戻り』にはどのように対処すればいいか。冷えて戻ろうとしている汗をふき取ればいいのです。」
前に紹介した野口晴哉の「整体入門」を読み返していると、皮膚病ならばニキビもソバカスも瘍でも水虫でも全部治るという操法が書かれていた。やり方は恥骨の角を指で押すだけ。同志の方から整体操法にとりいれろと提案があり断り続けたが、試しにやってみると効いたので一般の会員にも実験を依頼したらこれもよく効いた。それで残念ですが特殊操法としてとりいれることにした。年来の水虫の治った例も書いてあるし、提案者は癌だって内臓の皮膚にできるものだから効くといっていた由。
やり方は、仰向けで恥骨の上縁の押して痛い箇所に指を当て、押し下げるようにしつつ、息を吐きながら腰を持ち上げる。吐ききったところで腰をストンと落とす。これを2〜3回繰り返すこれだけ。
早速、恥骨の上縁部を押してみると右側に痛いところがある。3回やって押してみると明らかに痛みが減っている。残っている痛みは指で軽く押して取った。翌日、右腕を見るときれいになっている。これは涼しさのためか、この操法のせいであろういか。
癌にも効くといわれると眉に唾したくなるのだが、皮膚病になったら試してみる価値はあると思っている。
座禅をするときにお尻の下に座布団を二つ折りにして入れる。そうすると身体が伸びて真っ直ぐになる。前後バランスの調整である。7月末送られてきたDMがある。「手座布団」を現代の技術でよみがえらせたマット、アラッ不思議自然と背筋がシャキッとなった!姿勢でこんなに集中力が違うなんて!!と書いてある。5ミリ厚と10ミリ厚がある。10ミリ厚7,665円の由。奈良平安の昔から貴族の家に一子相伝されてきた技。それは子供の姿勢をよくするために乳母がみずからの手で子供のお尻の下にあてたという。仙骨と背骨を真っ直ぐに保ち、ヒップアップし、フェイスラインを引き締め、腰への負担を軽くするとか。これを読んで筆者はすぐ試してみた。前後バランスを調えるにはいい。しかし左右バランスを調えることは出来そうもない。
ヒトの祖先は直立二足歩行を選択し身につけた。そのため多かれ少なかれ、左右のアンバランスを生ずる。その左右差が大きければ大きいほど痛み・不調や障害が出てくる。その調整にタオルを四つ折りもしくは八つ折りにして右もしくは左のお尻に入れることを考えた。筆者が直接試みた4件、メールでテストを依頼した4件の結果がある。最初の4件は即座に変わった。股関節の痛みを抱えた女性は取りあえず痛みが消えた。その状態がどの位継続するのか、それはまた別の問題である。お1人の方は左はアカン、右が気持ちいいといわれる。後のお2人はバンザイ検査で両腕が
伸びて揃った。
メールでお願いした四件である。お1人は明らかに左右差が消えた。今後を引き続き継続テストをしていただける由。お2人は変化がよくわからないという。左右差が少ないのかも知れない。お1人は未回答という結果であった。
以上は仰臥位でのテストである。椅子に腰掛けた場合にも使える。特にぎっくり腰や寝違いに有効と筆者は思っている。身体が真っ直ぐになりバランスが整う程に痛みは消えていくものである。余程の重症でない限り運動系の痛みに有効、おそらく90%以上に効く。重症で身体が固くなりすぎた場合、固まった筋肉がこれだけではあんまりゆるまず多分効かないだろう。他のワークと組み合わせて使えば有効と考えている。
足底板というのがある。足の長さに左右差がある場合や外反母趾の治療等に使われている。バランスが回復する、確かにいいと思った。ただ長期使用はどうだろうか?身体の復元力低下をもたらすだろう。じゃ最適期限はなんぼか?筆者は長くて1ヶ月、それも痛みやいやな症状が消えた時点で使用を止めた方がよいと考えている。
筆者は腕時計を右手にすると書いた。この方がバランスが回復するからであるが、これは長くは続かない。時間が経つとまた左右差が生ずる。ヒトの身体というのはある状態が続くとそれを通常なるものととらえ反応しなくなるらしい。足低版も長く使っているとそれが通常・当たり前と身体は判断し、その上に習慣・癖が集積される。つまり歪みが却って大きくなるものと思われる。
お尻の下に入れるダンパーも短時間の方がいいと思われる。長くて20分、短いときで1分くらいか、それも個人個人の症状によって違ってくるのであろう。